新入社員の「現場見学」を実施
入社直後の4月から約2カ月間、さまざまな研修を受講してきた新入社員たち。まもなく現場へと出て、実際に作業を行います。それを前に「現場見学」を実施しました。
5月26日(月)27日(火)の両日は、新入社員11名が2班に分かれて『現場見学』へ。2日目は、第2班が実際に左官工事を行っている工事現場へと足を運び、場内の様子や雰囲気、仕事の内容を見て回ります。先輩社員に案内されながら実際に現場を見ることで、今研修で行っているトレーニングの内容が、どのように現場での作業に活かされるのかを理解していきます。一方で、前日に現場見学を行った第1班は、若手職人からのアドバイスを受けながらトレーニングに励みました。
6月2日(月)には、高層マンションの現場へ足を運び「壁のモルタル塗り」の様子を見学します。作業を担当するのは、この道20年を誇るベテラン職人。というのも、砂・セメント・水を練り混ぜてつくる建築材料「モルタル」は、作業日の気温や湿度、作業場所の諸条件(日なた・日陰、風通しの良さなど)によって、配合を調整しなければなりません。そのため施工には、熟練した技術と経験が必要になります。先輩職人の作業の様子に、真剣な表情で見入る新入社員たち。この経験を通して、彼らは現場に出た際に必要な“見て盗む力”を養います。
そして作業の合間には、鏝返し(材料を手板から鏝に乗せる、左官職人の基本の動き)で、実際に塗っているモルタルの粘度を確かめたり、手板に材料を乗せて実際の重量を体感したり、ベテラン職人の鏝を手に取ったりして、充実の時間を過ごしていました。