2025年度「新入社員導入研修」を実施
今月9日(水)~11日(金)までの3日間、新入社員11名を対象とした「新入社員導入研修」を行いました。
この研修のねらいは『学生・生徒の立場から、社会人としての思考・行動に変えること』。これから社会人として組織に所属する上で、必要な知識や心構えなどを養うべく、さまざまな講義や実習に取り組みます。講師を務めるのは、株式会社ヒューマン・テクノロジー・インターナショナル代表取締役の藤田和久氏。当社の先輩職人たちも、新人時代に藤田氏の研修を受け、キャリアをスタートさせました。
初日はまずオリエンテーションで、研修の目的やねらいについて理解を深めます。その後は、色や形などだけで「現在の自分の心情」を表現する創作活動『いまの私』に挑戦。画用紙や色紙、紙粘土などを用いて、ありのままの自分の心情を表現します。またサプライズで、昨年この研修に参加した先輩職人が駆けつけ、後輩たちへ『研修を通して得たもの』や『受講後の意識の変化』について語りました。
続く2日目は、まずコミュニケーション(ヴァーバル・ノンヴァーバル)について学びます。それを踏まえて、仲間と言葉やジェスチャーを使わず、同じ枚数を使って、同じ形・大きさの図形を作る集団作業「ファイブ・スクエア」にチャレンジ!この作業でのねらいは『相手の期待に気づき、応える』こと。言葉や身振りが制限されているからこそ、相手を観察し、相手の意図していることを読み取り、応えることができないと、図形は完成しません。メンバーは悪戦苦闘しながらも、仲間の手にある図形を見て、相手の望むこと、欲していることを懸命に読み取り、対応していました。
その後は『3分間スピーチ』を実施。発表者(スピーカー)と傍聴者(コメンター)に分かれて、発表された内容について、感想やアドバイスを述べていきます。このプログラムを通して、仲間の成長の役に立つためには、どのように考え、何をすることが必要なのか?を学んでいきます。
最終日は午前・午後と、前日に発表した4人以外のメンバーが「3分間スピーチ」を行っていきます。発表者(スピーカー)は自分自身の思いや感情を正直にさらけ出し、スピーチを通してどれだけ自分という人間を他のメンバーに理解してもらえるか、一方で傍聴者(コメンター)は、発表者に対してどれだけ寄り添い、どんな感想やアドバイスをすることが必要なのか、を各々考えながら対応しました。
その後は3日間を振り返り、行動や出来事、学びを書きだしていきます。途中、さまざまなシーンを思い出して、にこやかな表情や笑い声に包まれる場面も。完成後は、まとめた内容を交換しあってお互いのグループの振り返りを読み合い、どんなことを思い、感じていたのかを共有しました。
最後は、研修初日に作成した、自分自身の心情を表現したオブジェと向き合います。研修を終えるにあたり、制作当時とどのような心境の変化があるのか、今はどんな状態なのか、一人ひとりが発表していきます。3日間を通してたくさんのことを考え、行動し、学び、自信をつけたメンバーから、ネガティブな発言はもうありません。自信に満ちた表情で口にする言葉は、すべて前向きなものばかりでした。
【研修後の新入社員たちのコメント】
■自分に対して自信を持てるようになった。そして『積極的に行動する』という決意が生まれた
■たとえ嫌なことがあっても、そこから逃げずきちんと向き合い、乗り越えていきたい
■『もし失敗してもすぐに立ち上がり、動き出すこと』を、現場に出てからも実践していきたい
■仲間と協力して研修を乗り越えたことで絆が深まり、本当の意味での“仲間”という意識が生まれた
■『ダメなものはダメ!』ときちんと言えることが“仲間の成長の役に立つ”ことだとわかった
左官職人としてはもちろん、一人の人間として、生きていく上で必要な「気づき」や「学び」を得てくれた新入社員たち。いつまでもこの想いを胸に、仲間とともに歩んでくれることを切に願うばかりです。